ごみ処理候補地 稲葉の断層「活動可能性極めて低い」

社会

[ 2012年 9月 15日 土曜日 13時09分 ]

 南信州広域連合の次期ごみ処理施設候補地として「適当」と判断した後で活断層の可能性がある断層が確認された下久堅稲葉地区のトレンチ調査の中間報告がまとまり14日、現地で報道機関に公開された。それによると、この断層は「活動する可能性が極めて低いか、すでに活動を終えている」という意見で5人の評価委員の意見が一致したという。現地で説明した日本地質学会名誉会員で飯田市美術博物館顧問の松島信幸さんは「安心が得られればいい」と調査の意義を強調した。

 6月に同市美術博物館から発表された「信州南部活断層地質図」(松島信幸さん編集)に、稲葉地区の候補地北側に活断層が表記されていることが判明。広域連合は松島さんと相談、意見を聞く中で断層の位置や、活断層であるか否かを複数の専門家による詳細な調査により確認するため、用地の選定を一時中断して4カ所のトレンチ掘削による現地調査を進めていた。

 この日の現地公開で松島さんは▽第1~第4トレンチの調査結果から断層が確認された。断層は花崗岩と礫層(れきそう)A(伊那層)とが接している。さらに、これらを覆う礫層Bが存在している。礫層Bは断層に切られていない。したがって、断層は礫層B以前の時代に活動したものである▽礫層Bの年代が重要となるが、礫層Bには有機物を含まないため放射性炭素による年代測定はできなかった。しかし、固結状況や礫種などの状況から判断して礫層Bは十数万年前よりかなり古い地層である―との評価検討結果を説明した。

 一般への現地説明会を16日午前10時半と午後1時半の2回開催する。5人の評価委員からそれぞれ提出された今回の調査、評価に関する意見書の整理、まとめを行い、報告書を10月10日ごろまでにまとめる。トレンチは9月末までに埋め戻す予定。

  

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