アップルキャブが電気自動車タクシー導入

社会

[ 2011年 2月 22日 火曜日 15時20分 ]

 北陸信越運輸局管内では初めてで全国的にも注目される電気自動車(EV)乗り合いタクシーの出発式が21日、飯田市役所であった。地域公共交通機関として「飯田地球温暖化対策地域協議会」(今村良子会長)の会員でもある南信州広域タクシー(通称・アップルキャブ、池田榮一代表取締役社長)=本社・上殿岡=が、CO2を排出しない電気自動車(日産リーフ)をタクシーとして2台導入した。

 池田社長によると、導入した電気自動車は1台377万円で、78万円は国土交通省から補助金を受け、残り299万円は自己負担した。電気代は1キロあたり1~2円で、普通の車両価格との差額を3、4年でペイできるという。「初期投資は大変だが、公の道を使って仕事をし、化石燃料を使っている企業の社会的責任として、少しでも電気自動車を導入していきたい」と語った。

 7年前に6社が合併してできた同社は、67台の車両を保有している。このうち、プリウス1台に続いて電気自動車2台を今回導入した。ただ、電気自動車の走行距離は160キロ程度と短く、急速充電できる施設は日産の飯沼営業所だけ。上殿岡の本社営業所でも充電できるが、8時間かかる。池田社長は「往復を考えると飯田から松本は難しい。辰野町が限界」と指摘。飯田市立病院で待機したり、飯伊の近距離での観光案内のほか、3人以上の予約があれば乗り合いタクシーとして積極的に使用していく考えを説明した。

 同協議会と同社の共催で開いた出発式には、同運輸局の熊井保夫長野運輸支局長、牧野光朗市長、長野県タクシー協会の中村平会長らが来賓として出席。今村良子会長は「性能を検証した上で、地域で有効に活用されることを願う」、熊井支局長は「走行距離や充電施設などタクシーの仕様としては未知数が多く、地形や気象条件も厳しい中で、国策を理解し、あえて先駆的に取り組む姿勢に敬意を表する。EVの活躍分野を広げていくためにもEVタクシーをかわいがって」

 牧野市長は「課題を一つひとつクリアしながら、さらなる普及をお願いしたい。車体にリニアのデザインもある。リニアを見据えた戦略的地域づくりの一環として、移動手段の低炭素化を徹底して進めていく」とそれぞれあいさつした。

 

  

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