カワゲラや渓流魚増加 水質改善した天竜川で

社会

[ 2018年 1月 31日 水曜日 15時47分 ]

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 天竜川の水質が良くなった影響で、数が減っていたザザムシの一種「カワゲラ」や、主に渓流にすむイワナやカジカなどの生き物が天竜川で増えている。一方で外来種の種類と数が増えており、もう一方ではアユやウグイ(あかうお)など馴染みの魚が減っている。

 水質に敏感なカワゲラは、水がきれいな状態であることを示す指標生物で、かつてはザザムシの主役といわれていた。

 天竜川総合学習館かわらんべ広報担当の久保田憲昭さん(50)の調査によると、高度経済成長期の水質悪化で激減し、90年代後半の調査でも30~40分で1~22個体しか採れなかったという。

 しかし、下水道の普及や企業努力、市民活動、家庭の意識向上などの影響で水質改善が進み、今年1月に伊那市と豊丘村、飯田市龍江の3地点で採取したところ、いずれの地点でも採取数が大幅に増加。龍江は97年に40分の採取で2個体だったが、今年は15分で143個体が採れた。

 久保田さんは「どの場所も非常に多くなり、天竜川の瀬の普通種と呼べるほどになっている。水質浄化に向けた取り組みの相乗効果」と変化を喜んでいる。

 ただ、本来は伊那谷にいないタイワンシジミやブルーギルなどが人の持ち込みや紛れ込み、逃げ出したことなどにより増え、川の生態系に深刻な影響を与え始めている。

 魚を食べるナマズ、カワウ、サギが増えたことや気候変動の影響か、天竜川の代表的な生き物とされるオイカワ(がごた)、カワヨシノボリなどが減っており、喜んでばかりはいられないのが現状。

 久保田さんは「外来種を減らしつつ、馴染みの生き物を見守っていきたい」と話している。

 久保田さんは10日午後1時半から飯田市美術博物館で開かれる自然講座「変化する天竜川の生き物たち―水質によってよみがえるか!? かつての群集」で講師を務め、詳細を説明する。

 講演は聴講無料、申し込み不要。

  

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