飯田市追手町の県飯田合同庁舎で14日、「コロナに負けない! 子ども応援フードドライブ」の第2回が行われた。生活に困っている人たちの支援に役立ててもらおうと、多くの住民らが食料品を持ち寄った。
新型コロナウイルスの影響で家計が悪化し、食料支援を必要とする家庭が増える一方、イベントなどに合わせて開催していたフードドライブの活動は縮小傾向だった。
このため、県庁と県内の各合庁では一斉フードドライブを企画。6月の第1回には、飯田だけで500キログラム以上の食料品が集まった。
この日は、午前11時の受け付け開始直後から続々と住民らが合庁を訪れ、米や缶詰、レトルト・インスタント食品を職員らに手渡した。午後1時までの間に計311キログラムの食料品が持ち込まれた。
合庁では来月19日にもフードドライブを実施する。缶詰、レトルト食品、カップ麺、乾パンなどの防災用食品、菓子などの常温保存できるものと米などの提供を求めている。
食品は▽賞味期限が明記されており、期限切れまで1カ月以上ある▽未開封で、包装や外装が破損していない▽パッケージが日本語で表記されている―もの、米は2018、19年産で精米されているものに限る。
南信州地域振興局県民生活係の福島ゆかりさんは「フードロスを減らすための取り組みでもある。新米の時期を迎え余った古米などを提供していただければ」と話していた。
寄付された食品は、まいさぽ飯田、ほほえみのゆめプロジェクト、信州こどもカフェを通じて生活に困窮する世帯などへ届ける。支援が必要な場合は、フードバンク信州のホームページから申し込みができる。
問い合わせは県民生活係(電話0265・53・0402)へ。
◎写真説明:県飯田合同庁舎でのフードドライブ