ニホンジカ捕獲は過去最多の5000頭超

社会

[ 2010年 6月 4日 金曜日 15時11分 ]

 下伊那地方事務所など県の現地機関でつくる飯伊野生鳥獣被害対策チームの本年度初会議が2日、飯田市追手町の県飯田合同庁舎であり、前年度の管内におけるニホンジカの捕獲数が5000頭を超え、過去最高だった前年度を上回る見通しが報告された。

 2009年度の管内のニホンジカの捕獲実績は、個体数調整(有害駆除)が4172頭(オス1783頭、メス2389頭)に上り、08年度より945頭多かった。これに「集計中だが1000頭を上回るのは確実」という狩猟分を加えると5000頭を超え、過去最多だった08年度の全捕獲数(個体調整・狩猟合計)4354頭を上回る。

 飯伊の年次別の全捕獲数を見ると、1996―00年度は1000頭前後、01―05年度は2000頭台で推移し、06年度に3000頭、08年度に4000頭を超えた。

 そのほかの報告によると、管内の野生鳥獣被害集落123カ所のうち、前年度までに95カ所で何らかの対応に着手。内訳は現状把握など準備段階が16カ所、現地視察や学習会開催など第2段階が20カ所、防護柵設置など具体的な対策をとった第3段階が59カ所となっている。

 前年度の主な支援事例では、飯田市と高森町で、行政区域をまたいだ対策を展開。被害情報の共有、県支援チームの助言、猟友会両支部共同の狩猟などを行った。平谷村白地毛地区では、サルから特産のトウモロコシを守るための対策を検討した。

 本年度の被害対策方針は引き続き▽守る▽獲る(生態数の削減)▽食べる(獣肉の活用)▽情報を活かす▽理解を広める(世論形成)―が柱。集落ぐるみの総合的な防除体制の確立、実情に応じた防護柵・電気柵などの設置、ジビエ料理の普及・ブランド化などに取り組む。

 特に地事所の林務課や農政課、環境課など対策チームを構成するメンバー間の連携を密にして、関連情報の共有や共同施策を展開。市町村や農協などとも協力して、迅速で的確な対応につなげる。被害現地の要望把握から、住民に対する勉強会や対策指導、防除対策施行後の検証に至るまで、継続的かつ総合的に支援していく方針も確認した。

  

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