国道153号飯田北改良 「現道拡幅」に決定

社会

[ 2015年 7月 6日 月曜日 12時01分 ]

 県飯田建設事務所は3日、JR東海が飯田市上郷飯沼に設置するリニア中央新幹線長野県駅へのアクセス道路となる国道153号飯田北改良(上郷高屋~座光寺、約2・5キロ)の第4回事業説明会を南信州・飯田産業センター大ホールで昼夜2回開き、合わせて300人が参加した。前回(3月17日)の説明会で3つのルート帯の評価比較表を示した上で「現道拡幅案」を選定案として提示した。この日は、その後の意見募集などを踏まえ、意見への対応を説明した上で、ルート帯を「現道拡幅」に決定した。今後、正確な地形図を作成するため地形測量を実施し、年内を目標にルートの線を決定したい考えだ。

 現道拡幅案に対する意見は、募集意見が68件、5月14日に沿道事業者を対象に2回開催し65人が参加した説明会で出た意見が13件の計81件あった。このうち「概算事業費の算出方法に疑問がある」との意見について、同建設事務所はこの日の説明会で工事費、補償費、用地買収費などを含めた概算事業費を明らかにした。

 それによると、現道拡幅案が125~130億円で用地買収面積4万平方メートル、バイパス中間ルート案が135~140億円で同9万平方メートル、バイパス農道活用案が125~130億円で同8万平方メートル。現道拡幅案は維持管理費も少なく済むと指摘した。

 土地利用や地域コミュニティーへの影響といったまちづくりに関する意見について、飯田市建設部の今井清隆参事は「市街地の拡散を防止でき、沿道の既存商業の維持、保全すべき農地や今ある住環境などへの影響も小さい。リニア駅や中心市街地などへのアクセス性も良い」として、現道拡幅案が評価できると説明した。

 質疑では、自動車販売業の男性から「代替地や補償は大丈夫か」との質問が。同建設事務所は「現地測量に入り、ルートの線を具体的に計画していく段階で個別に相談したい。本日はルート帯の決定まで」と理解を求めた。また、自動車修理業の男性は「次世代のためにこの事業を1日も早く計画し実施すべき」と意見を述べた。

 今後の予定について、同建設事務所の細川容宏整備課長は「年内を目標にルートの線を決定し、中心線測量を行って地権者と協議したい。正確な平面図をつくるため、ルートの線を検討するにあたり、前回まで予定になかった地形測量(現地測量)を実施する」と説明した。

 同建設事務所の水間武樹所長は「代替地や補償はしっかり対応していくべき課題。意見をしっかり聞いて対応していきたい」と述べた。

  

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