下久堅の次期ごみ処理施設の候補地の選定中断

社会

[ 2012年 7月 26日 木曜日 9時23分 ]

 南信州広域連合は25日、桐林クリーンセンターで開いた「ごみ処理施設建設検討委員会」(吉川玲会長)の第12回会合で、前回(5日)の会合で「下久堅稲葉が適当」との判断を示していた用地の選定を中断すると発表した。下久堅稲葉の候補地内を活断層の可能性がある地層が通っていることを24日に確認したと報告。現地を調査した地質学者の松島信幸さんは「活断層」との見解を示しているが、複数の専門家から、もう少し詳しい調査、分析を行う必要があると助言を受け、その結果が出るまで用地の選定を中断することにしたと説明した。

 前回の会合では、4カ所の用地を視察した後、事務局から「下久堅稲葉が適当であると判断した」との説明を受けた。この日の会合で用地の評価結果について協議し、答申案の検討をすることになっていたが、活断層に関する調査の結果が出るまで、用地の選定は中断せざるを得なくなった。

 調査には少なくても2カ月かかるとしており、10月の飯田市長選前までの用地選定は極めて困難な状況となった。この日の会合で、広域連合の渡邉嘉蔵副管理者(飯田市副市長)は「活断層以外の評価内容から見て、稲葉地区が適当であるという考えに変更はなく、そうした前提で調査を進めていく」と強調したが、調査で活断層と確認されれば変更を余儀なくされるのは必至だ。

 用地の評価に先立ち、活断層に関する調査をしてこなかったことについて、事務局は「活断層の状況については、文部科学省の地質調査研究推進本部地震調査委員会が行った『伊那谷断層帯の長期評価』を参考にした。その中では木曽山脈山麓断層群、三州街道断層、川路・竜丘断層などの表記はあるが、竜東地区には活断層の表記がないことから、地震災害の項目については問題ないという評価結果となった。その後、6月に松島先生の調査が整理された『信州南部活断層地質図』が美術博物館から発表されたことから、その図面を入手した。その中に下久堅稲葉の該当箇所の北側に活断層が表記されていた。この活断層について、現況や対応方法などを松島先生から直接意見を聞くため、24日に職員が一緒に現地を調査し、断層のような地層があることを確認した。実際には、稲葉の候補地内を通っている」と説明した。

 松島さんは「活断層があると判断したのは私個人の見解であり、複数の専門家から、もう少し詳しい調査、分析を行うことで、活断層かどうか、あるいは100年以内0%というような結果を得ることができる」と助言。これを受け、専門家調査と土壌分析などの調査を大至急実施することになった。

  

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