今年は静かなお盆の様相

社会

[ 2020年 8月 11日 火曜日 15時53分 ]

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、自粛するムードが高まる中、お盆の帰省シーズンが始まった。飯田下伊那地域も帰省を控える人が多く、高速バスの利用者は昨年より大きく減少。中央道の交通量も昨年同時期を下回っている。

 信南交通の高速乗合課によると、昨年は8月1日から17日にかけて新宿線と名古屋線を中心に209台を増便したが、今年の増便は8日の1台にとどまり、増便の予定はほかにないという。

 高速バス伊賀良停留所に隣接するJAみなみ信州直売所「りんごの里」の店長は「この時期の日曜は例年なら1400人以上が来店するが、今年は7割弱に下がっている。高速バスの利用者が少ないので、その分減っている」と影響を説明した。

 マイカー帰省も少なく、国土交通省の調査によると、中央道(岡谷ジャンクション―伊北インター間)の8月1日から6日までの交通量は、前年同月比59%から75%で推移。普通車などの「小型車」は前年の55%~68%程度にとどまっている。

 東京から鼎に帰省した会社員女性(39)は「新型コロナのため見送る予定だったが、身内に不幸があり、とても迷ったが帰省した。普段は在宅ワークを続けており、感染の心配はないと思うが、都内と地元の(コロナに対する)空気の違いを感じる。あまり周囲に姿を見られないよう、滞在中は家にとどまりたい」と話した。

 東京と下條村で2拠点生活を送る自営業の男性(43)は3月初旬以降、東京―下條間の行き来をやめ、国分寺市の自宅で過ごしている。下條で暮らす妻や子とは、6月初旬に一度会って以来、離れ離れの生活を強いられている。

 本来なら今夏は新盆のため下條に帰るはずだったが「家族に迷惑を掛けられない」と、下條行きを思いとどまった。

 男性は「帰れるのは早くて年末年始かと思う。小さな子どもと一緒に過ごせないことが一番残念」と話している。

◎写真説明:例年ならにぎわう高速バス待合室も人影まばら

  

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