大学生や高校生、専門学校生らがいる保護者を対象にした「就活セミナー」(県南信州地域振興局主催)が7月28日、飯田市座光寺のエス・バードで開かれた。Uターン就職を促進する狙いで、約40人が参加。地元に戻って就職する上でのポイントや保護者の視点などを聞き、飯田下伊那地域で働く選択肢を考える機会にした。
講師を務めたキャリアコンサルタントの福盛二郎さんは、入社後の3年間を「職業人生を決める上で大変重要」と語った。
人口減や売り手市場の現状に触れ「内定を得やすい状況にある一方、簡単に就職できたことで簡単に辞める」といった傾向を指摘した。
採用する側にとっては「人不足だからこそ、良い人材がほしいというのが本音」。就職に向けて「準備をしている人と準備不足の人で明暗が分かれる」とも。市場理解や企業理解に関する保護者のサポートも必要になってくるとした。
就職活動事情として、民間企業と公務員のスケジュールを示し、就活ルールの廃止に伴う影響を解説。「働く準備と学びを深めることを並行してやっていくことが必要」とした。
またUターン就職する際のポイントを紹介し、地元企業の魅力やUターン就職のメリットを説明。情報提供など、保護者にできることを伝えた。
◎写真説明:保護者向けに行われた就活セミナー