南ア世界遺産推進協が韮崎で総会

社会

[ 2010年 5月 18日 火曜日 8時42分 ]

 南アルプス世界自然遺産登録推進協議会(会長・小嶋善吉静岡市長)は15日、今年度の総会を山梨県韮崎市の東京エレクトロン韮崎文化ホールで開いた。飯田市の丸山達也副市長、中島武津雄市議長をはじめ3県10市から約200人が参加。今年度は、昨年度に設置した「生物圏保存地域調査・研究部会」を「ユネスコ・エコパーク(生物圏保存地域)推進部会」へ発展させ、ユネスコ・エコパーク登録に向けた活動を開始する基本方針を確認するとともに、同推進部会を設置した。

 生物圏保存地域(BR)は、ユネスコのMAB(人間と生物圏)計画に基づき指定される国際的に代表的な陸上と沿岸環境の保護地区。日本ユネスコ国内委員会ではBRを「ユネスコ・エコパーク」として推進している。2009年5月現在、世界107カ国・553地域がユネスコ・エコパークに指定。日本では、1980年に滋賀高原、白山、大台ケ原・大峰山、屋久島の4地域がユネスコ・エコパークに指定されている。現在、新規登録に向けた動きが活発化している。

 南アルプスの世界自然遺産登録に向けては、①地形・地質②生態系③生物多様性―の各登録基準に関する学術的知見の集積を図る必要がある。①の分野については、ジオパーク推進部会によりジオパークに関する調査研究を進めている。②と③の分野については、今回設置したユネスコ・エコパーク(生物圏保存地域)推進部会によりユネスコ・エコパークに関する調査研究を進める。

 今年度の事業計画ではこのほか、生物多様性条約を締結した国々が集まり名古屋市で開催するCOP10に併せて開催される屋外展示会「生物多様性交流フェア」に南アルプスを紹介するブースを出展。南アルプスの魅力を日本国内だけでなく、世界へ発信していく方針だ。

 総会で小嶋会長は「南アルプスの世界自然遺産登録は、小笠原諸島、琉球列島の次を目指している。構成市町村の連携協力のもとに登録への取り組みを進めていきたい」とあいさつした。

  

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