南ア国立公園をニホンジカの食害から守る

社会

[ 2010年 9月 4日 土曜日 14時35分 ]

 飯田市はこのほど、南アルプス国立公園兎岳(2818メートル)山頂付近の花畑をニホンジカの食害から守るため、約1100平方メートルの面積に防護柵を設置した。自然公園の環境保護活動にアサヒビールの寄付を活用した長野県の補助を受け、南アルプス食害対策協議会、林野庁、環境省の協力を得て実施した。

 設置作業には、花畑の踏み荒らしを防ぐため、遠山山の会、ボランティア、南信森林管理署、伊那市、飯田市から最少人数の14人が参加。遠くは茨城県つくば市、埼玉県東松山市からかけつけたボランティアもいた。8月28日から30日にかけて2泊3日の自炊生活をしながら設置作業にあたった。

 飯田市環境課から参加した増田寿匡主事によると、28日は和田森林管理署梨元詰所を起点に出発。林道を車で移動し、朝6時過ぎから登山道に入り、兎岳避難小屋に約6時間かけて到着した。作業は、翌日朝7時半頃から午後3時過ぎまでかかって設置した。設置場所には、タカネビランジやイブキジャコウソウ、タカネコウリンカ、ヨツバシオガマ、タカネマツムシソウ、ゴゴメクサなどが生い茂っていたという。

 増田主事は「今回は3日間の滞在でじっくりと山を調査することができた。山頂まで鹿道が出来ていて背の低いハイマツは踏みつけられ、背の高いハイマツ帯はトンネルが出来ていた。今後は、設置した柵を定期的に監視し、適宜補修するなどして見守っていく必要がある」としている。

  

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