南部公共バスの実証運行終え本格始動へ

社会

[ 2012年 3月 7日 水曜日 9時46分 ]

 下伊那南部地域公共交通対策協議会(会長・佐々木暢生町長)は5日、通常総会を阿南町役場で開いた。2009年度からの3年間の実証運行は年々利用者数が増加。運賃収入は今年度10カ月間で当初想定を上回った。最終的に事業費に占める運賃収入の割合は23・2%までに達する見込み。南部公共バスは実証運行を終え、12年度から本格運行を開始する。

 総会で佐々木暢生町長は3年間の実証運行でダイヤ改正や便数の変更を行って利用率の向上に努めたことを振り返り「地域の理解をいただき当初計画を上回る利用がある。当初、国の補助も実証運行移行はなくなる予定だったが、制度変更で額は少ないものの補助が続けられることになった。過疎化が進む中、高齢者の足として、また通学の足としてニーズに応えていきたい」と語った。

 南部公共バスは阿南線、温田線、泰阜線の3路線がある。1カ月あたりの利用者数は3路線合計で3362人。前年度の2541人より3割以上も増加した。通学のために利用する高校生や通院・買い物利用の高齢者が定着してきたことが主な要因とみられる。

 路線別では、阿南線が高校生に加え、飯田方面の通院に利用する高齢者数が大きく増加した。温田線も高校通学、高齢者の通院に利用されており、増加傾向。天龍村住民がJR温田駅から阿南病院に通う際の足として利用することも見られるようになった。泰阜線では、高校生の定期的な利用者が現れたが、さらなる利用率向上が求められている。

 12年度からの本格運行は、JR飯田線とのアクセスのため時刻を若干変更するのみで、11年度と同じ路線や便数で運行する。

  

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