外国籍者に進学ガイダンスを開く

社会

[ 2016年 7月 29日 金曜日 8時24分 ]

外国人の進学ガイド 日本語を母語としない小中学生や保護者らを対象にした「進学ガイダンスinいいだ」が24日、飯田市松尾公民館で開かれた。中国、フィリピン、ブラジル国籍の関係者ら約30人が参加。外国籍者の経験談や通訳を介した国別相談会などを通じて、日本の教育制度や進学に対する不安や疑問の解消を図った。飯田国際交流推進協会(横田盛廣会長)が主催し、県教育委員会と県国際化協会が共催した。

 

 市男女共同参画課によると、県内の外国籍の児童生徒は増加傾向で、日本語の習得状況の差異により、学習・受験面などで多くの課題が生じている。保護者らも言葉の壁や文化の違いから、子どもの進路を理解しにくい実情があるといい、ガイダンスは「人生の選択に必要な情報を提供できれば」と毎年開いている。

 

 横田会長は「国際社会では、皆さんの力が大いに求められる。前向きに元気良く学びを深めてほしい」とあいさつ。県教委高校教育課の主任指導主事が県内の高校の種類や入試制度、外国籍生徒への特別配慮などを説明し「入学後の授業についていくためにも、第一には日本語力を身に付けてほしい」と呼び掛けた。

 

 経験談や意見の発表で、中国籍の中学1年生男子は「日本の漢字の読み方と社会科に苦労しているが、大学に行って将来は医者になりたい」との決意を披露。ブラジル出身で5歳で来日した社会人男性は、見た目の違いでいじめられた過去を伝えつつも「外国人であることは強み。違いをばかにされても自信を持ってほしい。大変なこと、苦労の共有も大事だが、楽しいことをシェアしていこう」と笑顔を振りまいた。

 

 来日20年目というフィリピン人の女性は福祉施設で働きながら、子ども4人を育ててきた。「日本語は難しいが、職場の皆さんと積極的に関わる中で覚えていった。アドバイスに救われたこともある」と述懐。就職した長女が「一人で抱えこまないで」と、弟の塾代などで協力してくれることに涙ながらに感謝していた。

 

 国別座談会では、参加者らが自己紹介に続いて▽学校の制度で分からないこと▽将来の進路▽学校の先生との相談状況▽学力や授業料など心配な点▽保護者としてのサポート状況(塾、宿題、補助教材)―などを出し合い、主催者や先輩たちから助言や情報を得ていた。

 

 県教委によると、5月1日現在、県内の高校に通う外国籍生徒は308人。内訳は中国籍93人、ブラジル籍89人、フィリピン籍49人など。外国籍の生徒が多い18校に日本語支援員を配置している。

  

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