多重事故想定し訓練 恵那山トンネル 長野・岐阜120人が連携強化

社会

[ 2017年 9月 13日 水曜日 15時49分 ]

救助後に行った消火訓練

 中央自動車道恵那山トンネル内の事故を想定した総合防災訓練が13日、岐阜県中津川市内の下り線チェーン脱着基地で行われた。中日本高速道路飯田保全・サービスセンターや長野・岐阜両県の県警、消防、病院の関係者ら約120人が参加。多重事故を想定して情報伝達から規制、誘導、救命救助、消火など一連の動きを確認し、連携強化を図った。

 長野県側から4キロ入った坑内の下り線で乗用車5台と大型二輪1台が絡む多重事故が起き、車両火災が発生したとの想定。普及が進む電気自動車(EV車)も巻き込まれたとの新たな条件も加えた。

 通報伝達後、飯田広域消防本部の緊急車両を逆走進入させるための規制訓練から開始。救急、レスキュー、消防の各車両が到着すると、隊員らが救助に当たった。

 EV車内からの救出は、バッテリー断裁など感電対策を施し、安全確認をした後に着手。飯田市立病院などからドクターカーも出動し、医師らが負傷者13人をトリアージして搬送した。

 訓練後の講評で飯田広域の松川浩消防次長は「情報共有を図り、現場の安全を確保して迅速に対応することが重要」と強調。同センターの中島裕寿所長は「訓練で互いの役割を確認できた。連携の大切さをあらためて感じた」と話した。

 トンネルは下り線8489メートル、上り線8649メートルで、国内5番目の長さ。訓練は1985(昭和60)年から毎年、両県で交互に行っている。

 同社によると75(同50)年の開通以降、坑内で発生した火災は34件で死者はない。死亡事故は10件で死者は10人。ことしは8月末までに3件の交通事故があったが、けが人はないという。

  

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