天皇陛下が退位・感謝の声

社会

[ 2019年 4月 30日 火曜日 14時02分 ]

 30日の陛下の退位に伴い、約30年3カ月余り続いた「平成」の時代が幕を閉じる。天皇の退位は憲政史上初めてで、江戸時代の光格天皇以来約200年ぶり。退位後は上皇となり、公務から退く。

 陛下は1933年12月23日生まれで現在85歳。89年1月7日、昭和天皇が崩御されたことに伴い55歳で即位された。自然災害が相次いだ平成時代、阪神淡路大震災や東日本大震災などの大規模災害発生時は、皇后さまとともに多くの被災地に足を運ぶなど、平和と人々の幸福のために尽くした。

 飯田下伊那地域に両陛下が行幸啓(ぎょうこうけい)で訪れたのは2016年11月。皇太子時代の1969(昭和44)年8月に飯田市川路の三六災害の被災地などを訪問して以来、47年ぶりだった。昼神温泉の施設に宿泊し、阿智村駒場の満蒙開拓平和記念館や飯田市の天龍峡、市街地のりんご並木などを視察した。

 記念館では「しっかり史実を伝承してください」と述べ、りんご並木では管理を続ける飯田東中学校の生徒に「よくここまで育てて来られましたね」とねぎらいのことばを掛けた。

 昼神温泉で両陛下を迎えた阿智村の熊谷秀樹村長は「阿智のことをよく知っていただいていて、とても感動した」と振り返った。皇后さまの発案で、村内滞在中の一夜に予定にはなかった星空観察の時間を設けた。両陛下が宿泊施設の玄関に出て星空を見上げると、周辺の住宅は電気を消して協力。皇后さまは星空や阿智川の魅力に触れて「自然や川を大切にしてください」と述べたという。

 満蒙開拓平和記念館の寺沢秀文館長は「長い間、戦争の記憶に懸命に向き合われた両陛下のお姿に、感謝の思いでいっぱい。ゆっくり休んでいただき、機会があればゆっくりお越しいただきたい」。満蒙開拓の体験を直接両陛下に伝えた久保田諫さん(89)=豊丘村=は「非常に優しい心の持ち主だと感じた。退位は残念だが体力的にも限界の様子でしかたがない」と話した。

 りんご並木後援会の原勉会長(69)も「あらためて歴史を振り返り、守るべきものを守りながら新しいことに挑戦したい」と決意を新たにした。

 本社主催「南信州短歌教室」講師の木下瑜美子さん(77)=同市上郷黒田=は2015年の「歌会始の儀」で入選し、皇居で両陛下と対面した。「いつも国民のことを心配されていることに感謝し、皇后さまとゆっくり過ごしてもらたい」。

 1998年の長野五輪閉会式や2016年の全国植樹祭で舞を披露した東野大獅子保存会の平沢忠雄会長(67)=同市東新町=は「天覧いただいたことを誇りに今後も精進を続け、新しい天皇陛下にもご覧いただきたい」と話した。

  

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