天皇陛下の歌碑を建立 昨秋の来館を記念し 満蒙開拓平和記念館

社会

[ 2017年 11月 24日 金曜日 15時49分 ]

 阿智村駒場の満蒙開拓平和記念館で23日、天皇皇后両陛下の来訪を記念した碑の除幕式が開かれた。碑には天皇陛下が来訪時の思いを詠まれた「戦の終りし後(のち)の難(かた)き日々を面(おも)おだやかに開拓者語る」との歌が刻まれた。

 両陛下は同館で展示を見学後、元水曲柳開拓団員の桜井こうさん(93)=飯田市上郷=、河野村開拓団の集団自決で生き残った久保田諫さん(87)=豊丘村=、青少年義勇軍で満州に渡り戦後中国人に助けられて帰国した湯澤政一さん(87)=飯田市座光寺=の3人の語り部と懇談した。

 碑は同館と阿智村、飯田日中友好協会の3者共同で建立。黒御影石製(縦1・5メートル、横80センチ、厚さ15センチ)で台座を含めると高さは1・85メートル。天皇皇后両陛下の来訪を解説した副碑も設けた。

 除幕式で河原進館長は「両陛下の来訪を久しく記念すべく建立した。戦争を憂い平和を願う陛下のお気持ち、満州移民の悲劇に心を寄せていただいたことをしっかり全国、後世に発信したい」と語った。

 来賓として訪れた阿部守一知事は「今日の平和が多くの方の苦難の上に成り立っていることを認識しなければいけない。この記念館を県も後援し、力を合わせて平和の尊さ戦争の悲惨さを伝えていきたい」と祝辞を述べた。

 語り部の久保田さんは「お会いした時に『年は日ごとに増していくが1日でも長く語って下さい』と励まされ、元気をもらった。御製(天皇陛下の歌)をいただいて感激でいっぱい」と語った。

 桜井さんは「私たちの気持ちを詠んでいただいて感謝している。体が元気な限りは体験を語り続けたい」と話し、湯澤さんは「義勇軍は侵略者で加害者だったが中国人が暖かい部屋と食事を与えてくれた。短い時間だったが3人が伝えたことを全て理解してくれた。それが歌の中に表れている」と話した。

  

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