天龍村 村内唯一の給油所、更新へ

社会

[ 2013年 1月 12日 土曜日 14時52分 ]

 天龍村で唯一となっていた給油所の継続が決まり、閉鎖を懸念していた村や村民らを安どさせている。タンクの老朽化を受け、施設更新が迫られた綿治硝子店(原治義社長)=飯田市上郷別府=がエリア内での移転、継続を決定。村も継続に感謝し、後方支援を誓っている。

 村内には2つの給油所があったが、2009年3月に1事業所が閉鎖。綿治の平岡給油所が唯一の施設となっていたが、タンクの老朽化で更新か閉鎖かの選択が迫られていた。

 同店が閉鎖した場合、村民にとってもっとも近いスタンドは10キロ以上離れた飯田市南信濃、または阿南町の給油所となってしまい、高齢化率が54%を超える村にとっては、燃料に加え暖房用灯油の確保も困難になることが予想され、重要課題となっていた。

 同社の継続意向を受け、村は昨年5月に協力を表明。燃料供給対策協議会を設置したほか、用地の確保、補助金取得などの後方支援に努めてきた。

 新店舗の用地は、村内でも利便性の高い平岡長野町の役場近くに決定。昨年末から整備が始まり、年度内の完成を目指している。

 原社長は継続を決めた理由について「長年、利用していただき、村民の皆さんにお世話になった。村内の給油所をゼロにするわけにはいかなかった」と説明。「スタンド経営は厳しく、合理化競争が進んでいるが、縮小せずに地域とともに歩む姿勢を社員に見せ、モチベーションの維持につなげてほしいという願いもあった」と話した。

 全国では給油所数が3カ所以下の地域が243カ所(11年度末)あり、石油製品の供給不足の問題が顕在化しているという。自治体や住民らが直轄運営し、維持している事例も増えている。

 そうした情勢下での、継続意向に大平巖村長は感謝。「村民の生活にとって給油所は必要不可欠な施設。身を削っての継続に本当に感謝している。村を挙げて後方支援をしていきたい」と話していた。

  

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