飯田市が温暖化対策シンポジウム

社会

[ 2015年 2月 5日 木曜日 9時15分 ]

 飯田市は2日、「気候変動の動向と影響について~急速に進む地球温暖化に対し、私たちはどう行動すべきか」をテーマにしたシンポジウムを市役所で開いた。温暖化対策のカギに相互協力を位置付け、環境面以外のメリットも期待できる取り組みに思いを巡らせた。環境団体の関係者や市職員ら約140人が参加した。

 シンポは環境政策に力を入れる同市の「ISO14001自己適合宣言」(2003年1月)と「環境モデル都市認定」(09年1月)を記念し、毎年実施。ことしは元環境省事務次官で慶應義塾大の小林光教授を講師に迎え、講演会と牧野光朗市長との討論会を試みた。進行役は同市エコライフコーディネーターの絹代さんが務めた。

 小林教授は「地球温暖化の異変と私たちの暮らし 足元からの取組み」と題して講演した。異変の現状や省エネ技術などを紹介した上で「これからは協力がカギ」として▽地理的協力(エコ都市づくり)▽時間的協力(スマートグリッド)▽サプライチェーンの協力―などを例示。「(一部で)損して(全体で)得取る」といった多面的な視点によるシステムの構築を薦めた。

 「技術を社会に生かせるかどうかは政策しだい」として、市職員らの奮起も期待し「政策は一遍には完成せず、追加や手直しを経て役立ち度が高まる」と強調。地球温暖化対策を行動につなげるため「低炭素化は大きなビジネスチャンス。環境で稼いで悪いことはない」と呼び掛けた。

 続く討論会で牧野市長は「市役所新庁舎の建設では、設計後もコスト削減や環境面を議論する中で、地域産材やLED照明、高断熱材などを取り入れてきた」と指摘。小林教授も「どんなものにも環境との接点があり、付加価値や他の利は見出せる」と呼応した。

 おととし4月に施行した市の「再エネ条例」の意義も踏まえ、牧野市長は「環境のことだけ考えるのではなく、地域の経済や暮らしなどを含め、横軸で施策などを考えていかないといけない」と話した。

  

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