飯田市が鳥獣害対策で新規支援

社会

[ 2015年 6月 13日 土曜日 10時10分 ]

 飯田市鳥獣被害対策協議会が11日、市内で開かれ、市側は本年度から新たに、市内各地区のまちづくり委員会と対策協議会が連携して取り組む鳥獣被害対策に対し、予算的な支援を行うと説明した。特にはサル害の増加を踏まえ、市農業課は「地域が一丸となって継続的に追い払いなどに取り組むことが効果的」と指摘。地域一体による計画的な取り組みを後押しする。

 市は地区一丸の対策支援事業費として、本年度予算に100万円を計上。支援する取り組みは▽サルの生息環境、習性などの調査に基づき実施する被害対策▽防護柵の設置や管理関係▽学識経験者らを招いての学習会や研究会―などを想定している。

 同課によると、2014年度の市内のサルによる農業被害額は1874万円余。08、09年度の300万円前後と比べて大きく増えている。近年は座光寺や上郷、丸山、羽場、山本など市内西部で果樹や野菜の被害が目立ち、市街地への出没事案も増。「農家だけの追い払いでは対応できない状況」(同課)になってきているという。

 11日の協議会総会のあいさつで佐藤健副市長も「サルが住宅地に出現し、市民生活にも影響が出ている」と指摘。「地区を挙げての対策、工夫が大切で、まちづくり委と対策協が連携した取り組みへの支援を強化したい」と話した。

 14年度の鳥獣捕獲数の報告によると、シカ1518頭(前年度比364頭増)、カラス932羽(272羽増)、イノシシ228頭(58頭増)、ハクビシン・タヌキ155頭(100頭増)、サル143頭(65頭増)、クマ38頭(10頭増)。市は昨年10月に「市鳥獣被害対策実施隊」を立ち上げ、担い手の確保など体制整備を図っており、捕獲数が増えた一因とみている。

 一方、鳥獣による農業被害額は6454万円余で、13年度比で723万円余減った。内訳はサル1874万円、イノシシ1137万円、シカ978万円、カラス758万円、クマ448万円などだった。

 事業計画によると、これまで鳥獣の種別ごとに設定していた捕獲区域について、各地区の連携体制の充実に伴い一律で「市全域」へ変更。引き続き、サル用の大型囲いわなの新設、信州大との連携によるGPS(衛星利用測位システム)を活用したサルの生態調査などを進める。

  

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