新清水トンネル貫通

社会

[ 2010年 8月 21日 土曜日 8時26分 ]

 天龍村と飯田市南信濃を結ぶ国道418号の「新清水トンネル」の掘削作業が終了し、20日にトンネル内で貫通式が開かれた。トンネルの竣工は来年3月を、供用開始はトンネルと直結する「新清水橋」が完成後の2012年度を予定している。

 施工業者の吉川建設(吉川光國社長)が主催。工事発注者の県飯田建設事務所と下伊那南部建設事務所、両市村、協力会社の関係者や地元住民などを含めて約90人が出席した。

 新清水トンネルは延長326・0メートル、幅員7・5メートル(うち車道6・5メートル)。施工中の「新清水橋」と結び、遠山川に沿った狭あいな現道に代わる役割を担う。

 トンネル部は09年度の国補正道路改良工事として、総工費約6億円で県が発注し、昨年12月14日に着工。ことし3月19日から、掘削作業が進められてきた。今後に舗装工事などを行い、竣工は来年3月7日を予定している。

 一連の工事は1997年に着工し、約60億円をかけて総延長約1・8キロを整備する「十方峡バイパス」事業の一環。「藁野トンネル」などを含むバイパスの全線開通は2013年度中を見込んでいる。

 貫通式は掘削終点となる同村側のトンネル内で開かれた。貫通発破の合図で幕が除かれると、坑口内に光が差し込み、夏の青空や同村の山々が出現。貫通点を清めてから、出席者全員による通り抜け、樽酒の鏡開きなどで貫通を祝った。

 飯田建設事務所の三井宏人所長は「バイパスは国道間や三遠南信道を結び、地域住民の生活を守る重要路線。県としても早期開通に向けて引き続き努力したい」とあいさつ。吉川建設の安野正和常務は工程通りの貫通を伝えた上で「引き続き無事故に努め、立派な品質のトンネルに仕上げたい」と力を込めた。

 天龍村の大平巖村長は「地元住民にとって、トンネルの貫通は積年の願い。文化や経済の導きの道になってほしい」と話し、国道418号のさらなる改良促進を期待。飯田市の菅沼良収建設部長は先月の遠山谷の豪雨災害を振り返り「この道は命をつなぐ重要な道路。1日も早い整備促進に向け、国などへ要請活動を展開したい」と話した。

  

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