旧飯田測候所庁舎が国有形文化財に登録

社会

[ 2012年 4月 23日 月曜日 15時45分 ]

 飯田市馬場町に残る「旧飯田測候所庁舎」が20日、国有形文化財に登録された。国文化審議会(宮田亮平会長)が同日開いた同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、同庁舎を新たに文化財登録原簿に登録するよう文部科学大臣に答申し、決定した。

 同庁舎は1922(大正11)年に竣工し、翌年から2002年まで観測が行われた。47(昭和22)年に発生した飯田大火の被害を免れた建物。県内には飯田のほか諏訪、松本、軽井沢に測候所があったが、いずれも無人化されている。

 正面間口10間半(約19メートル)、奥行き6間余(約11メートル)の規模の木造平屋建て、寄棟造、桟瓦葺。棟の中央部に小塔屋をのせ、正面中央の洋風意匠の玄関には切妻破風がある。上下窓の間は下見板張、腰壁と小壁をモルタル塗とし、軒はブラケットで飾る。玄関車寄の屋根は起り付きで、軒勾配を緩めて唐破風形を模す。

 時代を反映した瀟洒(しょうしゃ)な洋風建築で、県内に唯一残る大正期の測候所である点から「日本の気象観測の歴史を知る上で貴重な建築」として、有形文化財として登録された。

 市教育委員会によると、今回の指定で測候所建物としての国有形文化財登録は全国で5件となった。飯田市における登録有形文化財は追手町小学校校舎と講堂、旧山本中学校杵原校舎管理教室棟と同校舎教室棟に続いて5件目。

  

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