飯田市と東京の飲食4店舗をオンラインで結び、南信州産の食材を使ったコース料理を味わう新イベント「つながるバル」 (全4回)の初回が6日夜にあり、18人が飲食をしながら、テレビ会議アプリの「ズーム」を介したやりとりを楽しんだ。
ウィズコロナ期の飲食店活性化と参加者の交流促進を―と、中心市街地の活性化を目指す「丘のまちメンバーズ実行委員会」(事務局=飯田市、KDDI)が主催。旬の野菜や豚肉などの食材は、JAみなみ信州が各店に提供した。
飯田側は一般12人が市内3店に4人ずつ集合。東京側はアニメプロデューサーでIIDAブランディングプロジェクト委員長の竹内宏彰さん、声優で飯田丘のまちフェスティバルPR大使の高木美佑さん、元週刊アスキー編集長の福岡俊弘さんらが、渋谷区のビストロに集まった。
参加者は喜久水のシードルで乾杯してから、その場にいながらにしてオンライン「喜久水ツアー」に“出発”。後藤高一取締役が映像を交え、同社の歩みと人気銘柄などを紹介した。
参加者は4店が提供する料理を1品ずつモニターに映し、自慢し合いながら味わい、店の雰囲気や調理法の違いを楽しんだ。
りんご並木のTESSHINに集まった男性たちは「時間と場所を越えておいしい料理とお酒を味わえた」「司会者がいて、他の店の人たちとリアルタイムでやりとりできるというのは新しい体験」「飯田だけじゃないところも面白い。(続ければ)リニアが通る飯田を東京の人などに知ってもらえる」と話していた。
残り3回のイベントも同じ店で開催。オンラインの可能性をさまざまな角度から探る。
13日に開く次回イベント「南信州・飯田ふかぼり」は定員に達したため、申し込みを終了した。20日の「北海道余市オンラインバスツアー」は申し込みを受け付け中。27日の「渋谷でディープトーク」は残りわずか。
詳細はIIDAブランディングプロジェクトの公式サイトで紹介している。11月以降の開催は、参加者の声を聞いて検討する。
◎写真説明:東京・飯田の4飲食店をオンラインでつないだ