松尾下久堅の治水対策、「南原橋下の掘削」が有力

社会

[ 2011年 2月 11日 金曜日 13時04分 ]

 天竜川の松尾・下久堅の治水対策を話し合う「松尾・下久堅地区治水事業協議会」(座長・北澤秋司信大名誉教授)は9日、飯田市川路のかわらんべで開いた。鵞流峡の周辺での治水に対策工事について報告があり、「松尾下久堅地区の砂州を掘削し、鵞流峡内は南原橋下の右岸のみを掘削する」案と「鵞流峡の南原橋下の両岸の掘削する」案の2案が有力とされた。

 松尾・下久堅地区の天竜川は、戦後最大規模の水害時に計画水量(河川管理で基準とする最高水位)を50センチ程度超えることが予想されており、対策工事の必要に迫られている。一方、鵞流峡は天竜舟下りやラフティングに利用されており、対策工事の景観に与える影響が心配される。

 同協議会は、治水対策工事に地元の意見を反映させるため、地元関係者など19人が委員となり、昨年6月に第1回を開催。同7月につくば市の模型実験を見学した。

 今回は、別の専門委員会で検討された▽治水の技術的観点▽景観・環境の観点―2つの報告を説明。可能な7つの対策工事案を検討したところ▽松尾下久堅地区の砂州と南原橋下右岸の掘削▽南原橋下の両岸を掘削する案―の2案が有力とされた。

 委員からは「南原橋左岸の絶壁は見事。なるべく鵞流峡内の影響が少ないほうがいい」と求める声があった。また「景観に影響を全く与えない鵞流峡内の河床掘削はどうなのか」との意見については、有力な2案の工費は27―29億円で工期4年に対し、峡内の河床掘削は140億円で工期8年とされ、費用・期間的に無理があるとされた。

 同協議会は来年度も2~3回開催する予定。有力な両案をさらに詳細に検討するほか、つくば市での模型実験の見学も行う予定だ。

  

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