松川ダムの昨年度目標達成率113%、過去最高に

社会

[ 2012年 7月 20日 金曜日 15時48分 ]

 飯田市上飯田の長野県松川ダムの昨年度年間発生電力量が610万2530キロワットアワーで年間目標電力量(537万3080キロワットアワー)に対し113・6%の目標達成率だったことがこのほど、松川水利運営委員会定例会で報告された。松川ダムは発電を始めて26年になるが、目標達成率が100%を超えたのは1989年(102・7%)2003年(101・8%)に次いで3回目で過去最高の達成率となった。

 松川ダムは洪水調節、水道用水、既得取水の安定化を目的とした多目的ダムで、1975年3月に完成。国土交通省(旧建設省)が81年度から実施しているダムエネルギー適正利用化事業に基づき、水エネルギーの有効利用を図るためにダム管理に使用する電力の確保を目的として、最大出力1200キロワットの利水従属式管理用水力発電設備を導入し、86年9月に発電所が完成した。

 年間発生電力量から送電電力量(売電)を差し引いて受電電力量を加えた分が所内消費電力量となる。昨年度は、送電電力量も589万1846キロワットアワーで過去最高、所内消費電力量は13万8890キロワットアワー(前年度14万7312キロワットアワー)に節電し抑制した。また、発電時間は6328時間と過去3番目に長く、稼働率も72・2%と過去3番目に高かった。

 昨年の年間降雨量は2459ミリ。過去をみると、2003年(2642ミリ)1998年(2520ミリ)2010年(2505ミリ)に次いで4番目に多かった。

 年間発生電力量の目標達成率が過去最高となったことについて、松川ダム管理事務所の次長は「その年の気象条件の影響が大きい。雨が年間を通じて均等に降って水位が高いと発電量が増える。昨年はたまたま上手くいった」と指摘。「松川ダムは治水と利水が目的で発電は二の次だが、せっかくの自然エネルギーだからなるべく電気を起こそうとやっている。所内で使った後、余剰電力を売って県の収入になっている」と説明した。

 昨年3月11日に東日本大震災が発生し、節電が求められるなか、自然エネルギーの重要性が見直されているが、次長は「特に意識して松川ダムの発電を増やしたわけではない。結果としてそうなった」と強調した。

  

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