松川高校(松川町)のボランティア部は6日、町役場を訪れ、中米コスタリカとの国際交流のため9―10日に熊本市を訪れる深津徹町長に、被災地への義援金と千羽鶴、「1日も早い復興をお祈りします」と記したメッセージカードを寄託した。同部は昨年4月の熊本地震の発生直後から「被災地のために何かできること」として、義援金を募っていた。
2020年東京五輪・パラリンピックの「ホストタウン」構想で、中米コスタリカを相手国とする町は、女子サッカーのキリンチャレンジカップ2017(9日・熊本市)で来日するコスタリカ女子代表を現地から応援する。
町側の取り組みを知ったボランティア部は、深津町長に託すことにした。
ボランティア部は東日本大震災の東北支援として活動を継続する傍ら、熊本地震の被災地支援にも着手。生徒が参加するイベントなどを利用して義援金への協力を呼び掛け、また被災地の復興状況などを調べて月に1度校内に掲示した。
義援金は生徒や職員も協力し、10万円になった。
この日、3年の及川紅羽部長(17)ら生徒6人が町役場に足を運び、及川部長は熊本の被災地に対する思いを伝えた。深津町長は「義援金だけでなく生徒の思いもしっかり届けたい」と話した。
深津町長はコスタリカ女子代表戦の翌日、熊本市役所に副市長を訪ねる予定。町担当課によると、義援金は熊本城の修復再建に充てられる。
試合の「なでしこジャパン対コスタリカ女子代表」は熊本地震復興支援マッチとして行われる。