泰阜村、タブレットで買い物弱者支援 緑の協力隊が担当

社会

[ 2016年 9月 1日 木曜日 16時39分 ]

タブレット端末で高齢者に商品の写真を見てもらう釜さん(左)

 泰阜村はタブレット端末を活用した買い物弱者支援を始めた。担当するのは「緑のふるさと協力隊」として4月に着任した釜智子さん。集落支援活動で高齢者宅を回った際、端末を使って商品の写真を見せ、注文があれば後日、品物を届ける。釜さんは「まず活動を知ってもらい、必要なときに利用してもらえれば」と話している。

 同協力隊は全国の自治体が受け入れ先となり、地球緑化センターが実施する事業で、都会の若者が1年間を通じて農山村ボランティアを行うプログラム。釜さんは大学卒業後に就職した金融関係の仕事にやりがいを見出せず、昨年11月に短期日程で山村の暮らしを味わえる「若葉のふるさと協力隊」に参加。その後、仕事を辞めて緑のふるさと協力隊に応募した。

 タブレットを使った買い物弱者支援は、現在釜さんが担当する梨久保、漆平野(しっぺの)、栃城(とちじろ)の3つの限界集落14戸と、村内の独居老人など高齢者約50人が対象。村内のJAで取り扱う飲食品や生活雑貨など約50品目が対象で、タブレットで商品の写真を見ることができる。釜さんは7月から高齢者宅を訪問したときに新たな買い物支援の方法を紹介している。

 釜さんが週の初めに訪れる漆平野地区の女性(86)は、毎週1回の村福祉バスに乗って阿南町に買い物に訪れる。しかし「いまは元気で動けるから外にも出れる。そうでなくなればお願いすることになる」と写真を確認していた。

 同村で生活を始めて5カ月になる釜さん。集落支援を活動内容に、女性宅では障子の張り替えや側溝の掃除など慣れない作業にも汗を流した。「協力隊は毎年変わるが、釜さんの人柄が分かってきた。いまでは(釜さんが)来てくれる日が待ち遠しい」と女性。釜さんも「地域の人に受け入れてもらえてうれしい。活動内容を情報発信していきたい」と話した。

  

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