現地を軸に候補地再検討

社会

[ 2020年 12月 21日 月曜日 16時02分 ]

 飯田署に併設する形で設置を検討している「南信運転免許センター」(仮称)を巡り、南信州広域連合は、飯田署の現地建て替えを「最有力」としながらも議論が十分でなかったとして、他の候補地と比較検討した上で適地を決めることを確認した。候補地の公募は行わず、関係市町村から情報提供を募る。

 県警は飯田市を窓口に、現地建て替えを前提に話し合いを進めている。

 候補地の面積は1万5000平方メートル。うち建物の延べ床面積は7000平方メートルで、350台分の駐車場と署長宿舎の用地が必要となる。アクセス、取り付け道路の幅員が十分であることや▽公共交通の利便性が高い▽災害危険箇所などの指定地域でない▽市街地に近い―ことが主な要件。事業期間は、設計を含めて4年間を想定するが、設置の時期と場所は決まっていない。

 現在の飯田署は1978(昭和53)年、同市小伝馬町に整備された。県警は、職員確保といった課題への対応を含め、老朽化している飯田署の建て替えに合わせて免許センターを併設する方法が現実的とした。

 昨年6月に開かれた南信州広域連合会議で、飯田署建て替えに合わせて同署に併設する―との県警方針を協議。当時の連合長は「前向きな提案」と歓迎し、他の13町村長からも異論はなかった。

 県内の運転免許センターは北信(長野市)、中南信(塩尻市)、東信(佐久市)の3カ所で、南信地方にはない。

 運転免許センターの設置を前に、県警は3月に運転免許証作成機1台を飯田署に導入。「ゴールド免許」を持つ優良運転者や高齢者講習を受けた70歳以上のドライバーに限り、同署で免許を即日交付できるようになった。運転免許証作成機の稼働によって一部で利便性が高まる一方、それ以外の免許保有者は依然不便を強いられている。

 運転免許センターを巡っては、広域連合として市内のJR飯田線駅前を候補地に一本化し、市を窓口に商業施設内への設置を要望したが、県警が「不適当」と判断し白紙になった過去がある。

  

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