県産米 飯伊の放射線検査始まる

社会

[ 2011年 8月 25日 木曜日 9時29分 ]

 県内で収穫された2011年産米を対象に県が進める放射性物質検査が24日、飯田下伊那地域でも飯田市を皮切りに始まった。飯伊の残る13町村も9月下旬にかけて順次実施。結果の判明には1週間ほどかかる見込みで、放射性物質が基準値以下と確認されるまでは、該当市町村の生産者らに出荷の自粛を求める。県内では23日現在で松川村と池田町の結果が出ているが、いずれも放射性物質は検出されていない。

 検査は水田がない川上村を除く県内76市町村を対象に、県が15日から行っている。それぞれ最も収穫が早い水田1カ所(長野市と松本市は2カ所)でサンプルを採取することになっており、飯田市分は三日市場の農業、吉川一廣さん(62)の水田が選ばれた。

 24日は午前9時半ごろから、県下伊那農業改良普及センターや同市農業課の職員らが見守る中、吉川さんが、わせ品種の「あきたこまち」の稲を自動脱穀機付きのコンバインで刈り取り、もみを乾燥機にかけた。25日の午前中に玄米2・2キロ分を検査機関である日本食品分析センター(東京都)に発送する。

 吉川さんは検査の実施について「生産者、消費者のいずれの立場からも安全性がきちんと証明されることは非常に重要」と理解を示し「昨年よりも作柄はいい。(結果が待たれるが)安全と確認されたお米を安心して食べてもらえれば」と話していた。

 飯伊でのサンプル採取は翌25日に松川町で行い、残る町村も9月下旬にかけて順次、収穫期に合わせて実施する。検査結果が判明し、暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)以下と確認されるまでは、該当市町村のコメの出荷や販売、譲渡などの自粛が生産者に求められている。

  

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