阿南の新交通システム試験運用開始へ

社会

[ 2016年 9月 24日 土曜日 13時25分 ]

003阿南町

 阿南町公共交通協議会は、2009年9月から運用を始めた町民バスの利用減や車両更新などの課題に対応するため、10月1日から新たな交通システムでの試験運用を開始する。ダイヤ改正や運行台数の見直しなどに伴いタクシー券交付事業にも着手し、23日に提携する3事業所と覚書を交わした。タクシー券は26日から役場や出張所で販売を開始する。

 

 同町民バスは旧村単位の地区内循環路線と地区同士を結ぶ路線、南部公共交通への接合も行う路線として、町民の移動手段の確保を担ってきた。一方、事業開始から6年以上が経過し、利用者減などの課題もあり、持続可能な移送サービスを目指して昨年度から協議を重ねてきた。

 

 新たな交通システムは、利用者の少ない路線ダイヤ見直しや路線の廃止で効率化を図り、町民バスの利用が困難な場合は、補完事業としてタクシーの利用を勧める。

 

 町は町議会9月定例会に、タクシー運賃の半額を補助する新たな制度を提案し、公共交通対策費として800万円を計上して可決された。対象は阿南町に住所を有する町民で、役場などにタクシー券購入申請書を提出して購入する。タクシー券は10枚1冊単位で、100円券は1冊500円、500円券は1冊2500円、1000円券は1冊5000円で販売し、利用期限はない。

 

 この日は、事業提携するマルトハイヤー(泰阜村)、シズカタクシー(下條村)、福祉タクシー「わらじ」(阿南町)の3事業所代表者が町役場に集まり、勝野一成町長同席のもとで事業実施要綱を最終確認した。

 

 策定した町条例によると、券を利用できる区間は町内全域と町内から温田駅の区間としたが、事業者は「買い物や病院などで町外に行きたい高齢者は多い」などと指摘し、半年間の試験運用の中で調整を図り、来年4月の本格運用に備える。勝野町長は「広域でものを考えなければならない時代。利用状況を見ながら検討していきたい」とした。

 

 周辺町村では、下條村が2000年から福祉タクシー事業を導入。非課税の独居老人や高齢者に月2000円の無料券を配布しているほか、高齢者の免許証返納者についても同様に2000円券を配布している。天龍村は村民を対象に4分の3を村が補助する「クオッシー」を14年度から開始。泰阜村は15年度から70歳以上を対象に2分の1を補助するタクシー券交付事業を始めている。

 

 マルトハイヤーの熊谷敦司社長は「有効期限もなく、前売りという形はこの地域に合っていると思う。使う人が使える券として無駄がないのでは」と話している。

  

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