阿島の五反田遺跡で珍しい“合わせ棺”出土

社会

[ 2010年 6月 16日 水曜日 15時31分 ]

 喬木村阿島にある県の重要遺跡「阿島五反田遺跡」で、つぼの土器に瓶の土器が重なっている土器「合わせ棺(ひつぎ)」が出土し、話題になっている。

 村は、定住人口の確保策として、阿島北に宅地造成を計画。土地を取得し、昨年8月に試掘したところ複数の土器が見つかり、5月10日から本格的に発掘調査している。

 団長の今村善興さん(82)によると、2000年ほど前の弥生時代後期の「中島式土器」とみられる。幅約45センチ、深さ約60センチ。横倒しの状態で見つかり、損傷は比較的少ない。飯田下伊那では良く確認されている土器というが、今村団長は「口と口が重なったものはあるが、このようなものを見るのは初めて」と驚いている。

 溝で囲んだ中に棺を置いた、弥生時代の“ムラの長”を葬る大きな墓「方形周溝墓」から出た。深さは1メートル40センチほど。今村団長は、溝よりもやや上層で見つかった点を指摘すると「溝自体は弥生時代後期よりも前のもとみられる」と語る。

 五反田遺跡からは過去に、くし目による独特の模様が特徴の「阿島式土器」が出ている。弥生時代中期のもので全国的に有名という阿島式土器。溝の下層から阿島式土器片が多く発見されていることにも触れ、さらに掘り進めれば「阿島式土器も出てくるのでは。見つかれば大発見」と胸を躍らせる。

 これまでの発掘調査では阿島式土器片が150点以上見つかっているほか、平安時代の住居址1件、古墳時代の住居址2件を確認。耳飾りとして使われた「環」も見つかった。1500年ほど前のものと見られ、今村さんは「高貴な人が使うもの。周辺を支配していたとみて間違いない」と話している。

 さらに、阿島式土器を伴う黒土の落ち込みがある個所もあるとし、阿島式の遺構が見つかることにも期待を寄せている。

  

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