福祉移動サービス運行から1カ月 阿智村

社会

[ 2014年 9月 24日 水曜日 9時01分 ]

 阿智村智里東の福祉移動サービス「ささえ愛」(熊谷博幸会長)が、8月21日の第1便運行から約1カ月が経過した。20日には会員、運転手ボランティアが集まり、一カ月間の運行を振り返った。

 同サービスは、移動手段がない高齢者世帯などを支援しようと、登録した住民ボランティアが運転手となって送迎を行う取り組み。智里東でモデル事業として始まり、事業が成功すれば他地区へも広がる見通しだ。

 利用者は保険料(年間1000円)を納めるだけで、無料で送迎を利用できる。サービスは現在のところ、月2回まで利用でき、行き先は村内と飯田市内の病院への送りのみ。

 6月に送迎用の車が納車され、運転手10人が登録した。7月から利用者を募り、これまでに利用者10人が登録。8月21日から運行が始まり、8月だけで4件、9月20日までに9件と順調にスタート。2回目の利用に入りつつある。基本的には予約制だが、急病での当日利用にも対応できた。

 利用者の声は「乗り継ぎも待ち時間もなく時間通りに病院に着けた」「交通の便の悪いところは特にありがたい」などと好評。「帰りも利用できるとありがたい」という声もあった。

 運転手は現在のところ、利用者と顔見知りの近所の人が対応。送りの途中、車内で会話が弾み「本当に良くしゃべってくれる。話を聞くのもボランティアになるのでは」との声もあった。利用状況などは会報を通じて会員に配布する他、今後は自治会を通じて組合回覧することも検討する。

 現在送りのみだが会議では「帰りの利用」についても言及。病院によっては有償ボランティアの送迎サービスがあり、利用者によっては家族が迎えをする場合もある。話し合いでは「送りも迎えもして、家族とのつながりがなくなるのはいけないが、家族に頼れない利用者もいるはず」との意見があった。当面、利用者の帰りの方法について調べるとともに、サービス変更の必要が生じたら自治会の運営協議会に諮っていく。

 病院への送りだけでなく「午後の利用がないので、その時間を利用して買い物送迎のサービスを検討してみたら」との意見もあり、検討課題とされた。

 熊谷会長は「徐々に利用者に親しんでもらえている。ぜひこの事業を成功させて他地区へも広げていきたい」と話していた。

  

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