阿智村 2地区で小水力発電を導入

社会

[ 2013年 6月 3日 月曜日 15時05分 ]

 阿智村は自然エネルギー普及促進モデル事業として、伍和と智里西の両地区に小水力発電装置を設置した。31日には伍和の備中原で地元関係者による点灯式があり、電気の有効利用や今後の管理について語り合った。

 ともに落差のある地点から取水し、水車と同軸の永久磁石を回転させて最大300ワットを出力する仕組み。簡単な構造のため、メンテナンスの回数が抑えられるのが特徴で、工事費用は1カ所100万円。

 関連作業は村から支給された材料を使って地元が行い、伍和は備中原・春日社近くの農業用水路、智里西は地区公民館の敷地に小型発電機を設置。発電制御盤とバッテリーを収納する変電室も設けた。

 伍和は村道の防犯灯を点灯させるほか、村が設置を予定している鳥獣害対策用の大規模な電気防護柵などにも利用する。智里西は近くの防犯灯3基の電力とするという。

 村は昨年度、村内の全自治会に小水力発電の導入を提案し、設置を希望した3地区の中から伍和と智里西を選んだ。設置後の管理は地元が行う。

 このうち伍和は、地区公民館と自治会が主催する「伍和の明日を考える会」のエネルギー部会が2011年度から研究、先進地視察を重ねるなど、自然エネルギーに対する関心が高く、水路の落差が約6メートルある備中原への設置を地権者、住民の同意を得て決めた。

 点灯式で備中原の下田寛志区長は「子どもから高齢者までがエネルギー、環境問題に関心を持つきっかけにし、今後設置される他地区の手本となるような管理をしたい」とあいさつ。岡庭一雄村長がスイッチを押し、変電室のライトを点けた。

 装置を開発した業者によると、大規模防護柵に通電しても電力は余るとみられ、利用方法は地域内で検討する。発電所の呼称は備中原区民に募集して決める。

 阿智村内にはこの他、村商工会が駒場の商工会館近くに取り付けた小水力発電設備がある。

  

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