飯伊のナラ枯れ過去最多 新たに3村6市町村234本

社会

[ 2011年 11月 28日 月曜日 15時30分 ]

 飯田下伊那地域でことし、カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害が増加した。県下伊那地方事務所林務課によると、10月末現在で6市町村の計234本に上り、初めて被害が確認された2005年以降で最多となっている。このうち3村は、ことしに初めて被害が確認されており、同所はさらなる拡大を懸念。29日に行政や林業関係者らを集めての防除対策研修会を売木村で開くなど、被害の拡大防止に本腰を入れる。

 同課によると、飯伊では近年、幹の太いミズナラやコナラなどが夏から秋にかけて赤く枯れてしまう被害が目立ち始め、09年は127本、10年は101本で推移。本年は天龍村や阿南町、飯田市南信濃に加えて、平谷、根羽、売木の3村でも初めて被害が判明し、特に平谷村は114本に上る。

 現在までに実害は出ていないというが、同課林産係の森林保護専門員は「人家や道路沿いの木が腐って倒れ、危険を及ぼす恐れがある。今後にナラ枯れが拡大すれば、シイタケの原木用などにも影響が出る可能性がある」と指摘する。

 同課によると、ナラ枯れを引き起こすカシノナガキクイムシは体長5ミリほどで、太いミズナラやコナラ、クリなどの幹に侵入。持ち込んだ病原菌の繁殖により樹木が通水異常を起こし、7月~8月にかけて赤く枯れる。確たる被害対策はないというが、被害木の伐採駆除や薬剤の注入、害虫の侵入を防ぐビニールの巻き付けなどが試行されている。

 29日の防除対策研修会は売木村の「うるぎ星の森オートキャンプ場」で午前10時半から開催。講師は県林業総合センターの研究員が務め、市町村や森林組合の職員らが参加を予定している。カシノキナガキクイムシの生態や防除方法などを学んでから、午後からは被害木の伐倒駆除を含む現地実習を行う。

  

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