飯伊母親大会 4つのテーマで分科会

社会

[ 2015年 10月 29日 木曜日 13時18分 ]

 「2015飯伊母親大会」(松尾美紀実行委員長)は25日、飯田市松尾公民館で開いた。多くの親子連れや地域住民が訪れ、分科会や講演会を通して、子育て、教育、平和、医療・介護などについて考えた。

 「生命を生み出す母親は 生命を育て生命を守ることをのぞみます」をスローガンに、毎年開催。午前中は4つのテーマで分科会を行い、午後は首都大学東京特任教授の宮下与兵衛さんを迎えて「戦後70年 子どもらの命と平和を守りぬこう!―だれの子どもも殺させない―」と題した講演を聴いた。

 第2分科会(教育)は「危険がいっぱい、ネットの今を知ろう」がテーマ。セーフティネット総合研究所専務理事の南澤信之さんを助言者に迎えて、子どもたちを取り巻くネット社会の現状などを聴き、これらの問題への対応について考えた。

 昨年度、長野県内の子どもたちによるネットトラブルは5年前の10倍だった。携帯ゲーム機や学習用タブレット、音楽プレーヤーなど多様化した携帯端末の普及加速が一因だ。

 SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の情報から、いじめや性被害などが急増。その低年齢化は危機的状況といえるほどに深刻だ。

 南澤さんは事例を挙げながら、ネットを使う「すれ違い通信」から発展するトラブルのメカニズムについて解説した。一方でネット依存による学習障害や睡眠障害から、うつ病ともとれる精神疾患に陥ってしまう子どもがいる。

 南澤さんはその背景なども分析。ネット依存には、子どもの生活環境の問題があることを指摘した。

 ネットトラブルについては「行政に頼むのではなく子育て論として考えること。それを守るのはまず身近な大人たち」と南澤さん。ネット依存にならないための子育てスタイルとして、電子機器の利用制限や「顔を見るコミュニケーション」を挙げ、聴く力をつけることの大切さを説いていた。

  

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