飯伊野生鳥獣被害対策チーム会議

社会

[ 2010年 3月 4日 木曜日 8時56分 ]

 下伊那地方事務所や下伊那農業改良普及センターなど県の現地機関でつくる飯伊野生鳥獣被害対策チーム会議の本年度第2回が3日、飯田市追手町の県飯田合同庁舎であり、本年度の管内のニホンジカの捕獲数が過去最多を更新することが確実な状況が報告された。

 同地事所林務課によると、2009年度の飯伊のニホンジカの捕獲数は昨年11月14日現在、個体数調整分が3207頭(前年同期間比1117頭増)で、08年度の年間数3227頭とほぼ同じになっている。同課は「狩猟分を含めると3月末までには5000頭前後に上るとみられ、過去最多だった前年度計の4354頭を更新しそう」とみている。

 捕獲数増の要因については「一概に分析できない」としながらも▽シカの生態数そのものの増▽報奨金や狩猟用具設置補助など市町村の被害対策の充実―などを列挙。特徴として「天竜川以西でも増加傾向にある」と指摘した。

 会議では、本年度の対策の成果と次年度の方針などを議論した。報告事例のうち、1年前に延長11・5キロの防護柵を設置した同市上久堅地区。わなによる集中的なニホンジカの捕獲が成果を挙げ、捕獲数は5キロ四方で区分した飯伊の全99区画中、柵を含む区画内が最多だったことが紹介された。

 同区画で2009年4月から同11月14日までのニホンジカの捕獲数は305頭で、前年同期間比83頭増。飯伊で2番目に多かった同市上村の区画の216頭を89頭上回った。捕獲者1人あたりの頭数は27・7頭で、こちらも全区画中で最多だった。

 同課は防護柵付近で本年度に実施した森林整備に加えて、イノシシの潜み場となりうるやぶの解消を進める方針も説明。隣接する喬木村でも防護柵の設置を計画しており、連携して被害軽減対策を進めるという。

 そのほか、野生動物によるソバや大豆への食害を防ぐため7種類の電気柵などを設置した高森町吉田地区については「ほ場近くまで動物が来た形跡はあっても、作物の被害はほぼなかった」との効果が示された。

 同会議の次年度の活動にかんしては、飯伊の野生鳥獣被害集落123カ所のうち、対応が手付かずの集落を中心にした支援を強化することを確認。捕獲物の有効活用に伴う狩猟促進を狙いに、ジビエ(野生獣肉)料理の消費PRなどにも引き続き力を入れる。

  

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