飯田市が職員抜き打ちの参集訓練

社会

[ 2016年 11月 5日 土曜日 14時45分 ]

市役所で抜き打ち訓練

 飯田市は5日朝、市職員を対象にした災害時の非常参集訓練を行った。休日の午前7時に震度5強の地震が発生したとの想定。訓練メールを把握した職員が各自の職場に駆け付け、市役所危機管理センターに対策本部を立ち上げるなどの初動対応に動いた。

 1854年の安政南海地震の発生日や「津波防災の日」に合わせ、事前に日時を伝えない「抜き打ち」訓練を試みた。病院関係を除く市職員807人を対象に参集通知をメールで発信。発信から1時間となる午前8時までに、対象の51・2%(暫定値)が各自の職場へ到着した。

 本庁舎の各部課や地域自治振興センターなど所属する班ごと、まずは2人以上が到着した時点で対策本部に電話連絡。本部は理事者や各部長、担当職員ら約80人で構成し、報告をとりまとめた。

 対策本部の立ち上げでは、とるべき初動対応を順に記したカードを収めた「ファースト・ミッション・ボックス」も活用した。早く到着した職員らが分担して、室内の点灯やモニター電源の入力、電話応対などのミッションを的確に進めた。

 本部長の牧野光朗市長は「災害はいつどこで起きるか分からない。災害への意識を高め、迅速に行動できるよう訓練を重ねてほしい」と訓示。佐藤健副市長は「実際の被災時は負傷だったり、家屋や道路の倒壊だったりで大変な混乱が想定される。市職員の自覚を持ち、備えてほしい」と呼び掛けた。

 抜き打ちの参集訓練は昨年1月以来。危機管理室の後藤武志防災係長は「被災時の状況によっては(自らや身近な救助を優先するために)『駆けつけない』判断をとるべき場合もある。一人一人、対応力を高めていくことが大切」と話した。今後も「より現実的な要素を加えた訓練」を重ねるという。

  

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