飯田線が全線再開

社会

[ 2020年 9月 28日 月曜日 14時31分 ]

 JR東海は28日、JR飯田線の全線で運転を再開した。7月の大雨の影響で平岡駅(天龍村)―水窪駅(浜松市)間が不通となり、約3カ月ぶり。沿線住民は再開に安堵の表情を浮かべ、今後の観光活性に期待した。

 JR東海はこの日、始発から運行を再開。平岡駅では朝、静岡方面からの列車から降りる利用客の姿があった。水窪駅から平岡駅まで電車通勤していた浜松市の女性(33)は「電車なら30分で行ける所を、車で1時間かけて通勤していた」と言い、「運転が再開してほっとしている。これまでは早く出なければならず、朝は両親に子どもの面倒を見てもらっていた。時間に余裕が持てるので安心できる」と喜んだ。

 天龍村総合交流促進施設「ふれあいステーション龍泉閣」の三浦晴季支配人(55)によると、コロナ禍に加え飯田線が不通になったことで、7~9月の宿泊客が例年に比べ約350人減り、大きな打撃を受けたという。「予約客一人一人に交通手段を聞き、豊橋方面から電車の場合はキャンセルしてもらっていた」。

 約3カ月ぶりの運転再開に安堵の表情を浮かべて「飯田線は通学や高齢者の足としてなくてはならない存在。再開が早まりありがたい」。「紅葉が始まる前に間に合って良かった。秘境駅もあるので観光の復活に期待したい」と続けた。

 飯田線では7月8日に中井侍(なかいさむらい)駅(同村)―小和田(こわだ)駅(同市)間で土砂崩落が発生し、線路に約850立方メートルの土砂が流入した。JRは平岡駅―水窪駅間で運転を見合わせ、復旧作業を進めていた。

 28日以降、全区間全列車を通常通りのダイヤで運転する。特急「ワイドビュー伊那路」も運転を再開した。

◎写真説明:平岡駅に停車する飯田方面行きの列車(28日午前8時半ごろ撮影)

  

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