高森町は12日、3月に策定した放置自動車処理要綱に基づき、牛牧の中央道バス停駐車場に放置されたままになっていた2台を強制撤去した。要綱策定後、初の撤去。
同要綱は、地域の美観を保つとともに町民の快適な生活環境の維持を目的に策定した。
町が管理する同駐車場内に長年止めたままになっていた乗用車3台に対し、町は6月24日、1カ月以内に一般廃棄物として処分することを明記した警告書を車体に貼り、持ち主にも送った。いずれも反応がなく、7月28日に熊谷元尋町長は一般廃棄物として認定。さらに、2週間経過した車については処分すると告示した。
告示期間が過ぎたのを受け、町はこの日、乗用車2台をワイヤーでつり上げて2トン車の荷台に載せて移し、廃棄処分の手続きに入った。
別の1台は、車体番号とナンバープレートの番号が車検証に記されている番号と異なっているのが分かり、飯田署で調べている。
担当の総務課によると、撤去した2台は2006(平成18)年に確認して以来、もう1台は昨年7月から放置状態になっていた。撤去費は1台3万円ほどで、いずれも持ち主に請求される。
熊谷元尋町長は「ほかにも放置自動車があれば引き続き、要綱に基づいて強制的に撤去していく」と話した。