1日午前0時に消費税率10%へ

社会

[ 2019年 10月 1日 火曜日 15時57分 ]

 消費税率が1日午前0時、8%から10%に上がった。公共料金や日用品など幅広い商品・サービスが値上がりする一方、飲食料品(外食・酒類を除く)や定期購読の新聞を対象に税率を8%に据え置く軽減税率を初めて導入。同日からはキャッシュレス決済のポイント還元制度も始まった。

 消費税率の引き上げは5%から8%になった2014年4月以来、5年半ぶりで、初の2けた台となった。政府は社会保障費が増大する中、安定した財源を確保する狙いとする。当初は15年10月に10%への増税を予定したが、2回延期された。

 1日からは公共交通や各種公共料金が約2%分値上がりした。郵便はがきは62円から63円、25グラムまでの定形郵便物は82円から84円に改定。電気やガス、水道料金は経過措置があるため、10%適用は大半が11月分からとなる。

 安倍晋三首相は1日午前、記者団に対し「子どもからお年寄りまで全ての皆さんが安心できる全世代型社会保障制度改革を進める。その大きな第一歩」と語り、増税に伴う景気への影響については「しっかりと注視し、万全の対応をとる」と述べた。

増税対応急ぐ店舗
当面「落ち着かず」の声

 飯田下伊那地域では9月30日夜、消費者たちは生活用品の「最後の駆け込み」に並び、小売店などは業務後に消費税10%への対応を急いだ。

 飯田市内の各大型店や量販店では30日夕ごろから、仕事帰りと見られる客層で混雑した。酒類と同じく10%に上がる「本みりん」や「料理酒」、シャンプーや洗剤などの日用品を購入した40代女性は段ボール箱を抱え「まさに駆け込みです」。

 軽減税率で税率の異なる商品が混在するようになるため、各小売店では、新たなレジの導入や値札の切り替えなどに追われた。30日は通常よりも閉店時間を早めたり、1日は開店時間を遅らせたりの店舗もあった。

 市内の洋菓子店はイートインの喫茶スペースを設けている。ケーキなどの持ち帰りは8%、店内飲食時は外食扱いの10%となるため、それぞれの税率がレシート表記されるレジ2台を更新。1台は納期が間に合わず、男性店主(68)は「当面は落ち着かないのでは」と苦笑いした。

キャッシュレスポイント還元も

 中小企業店舗でのキャッシュレス決済時に5%(フランチャイズなどは2%)を還元する制度も1日から始まった。クレジットカードのほか、スマホのQRコード、電子マネーなどが対象で、参加店舗は告知のポスターなどを掲示している。

 飯田市中心街の40代の飲食店主は「需要を含め、どのサービスを導入すればいいか見極められなかった」として、今回の申請を見送ったといい「特に高齢者などキャッシュレスの仕組みを使わない人が取り残されてしまわなければいいが」とおもんぱかった。

 クレジットカードに加え、今後にスマホのQRコード決済への対応も予定する市内の酒販店の担当者は「便利だし、時代の流れ」と前向きにとらえつつ「都会と地方の違いもあり、浸透までには少し時間が掛かるのでは」と見据えた。

◎写真説明:キャッシュレスポイント還元も開始

  

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