飯田公共職業安定所(池上仁所長)は2日、緊急雇用対策会議を飯田市追手町の県飯田合同庁舎で開いた。希望退職を募ったシチズン時計マニュファクチャリングのほか、製造業2社も人員整理を行い、3社で最大120人程度の離職者が発生することを明らかにし、出席した市町村や経済団体、業界団体の約20人と再就職支援や連携について協議した。
会議は冒頭を除いて非公開で行い、人員整理の概要、離職者への事前対応について説明。その上で離職者向け求人情報の作成、就職面接会の開催、失業者を雇用する事業主への助成金と公共職業訓練の活用などの再就職支援策を示し、意見を求めた。
関係機関には広報誌情報欄の活用、求人につながる情報の提供、個別の雇用対策などを依頼した。
就職面接会は来年2月ごろ、新型コロナウイルス対策を講じて開く予定。
池上所長はあいさつの中で、12月末までに100人以上の離職者が発生すると報告。一方で製造業を中心に即戦力を求める動きも見え始めており、その中には当該退職者の受け入れを検討したい旨の申し出もあることにも触れた。
100人を超える離職者の発生は、2018年に管内の109人が対象となった「かぶちゃん農園」関連企業の人員整理以来となる。
◎写真説明:再就職支援について協議した