JR飯田線 門島―唐笠、崩落から25日ぶり復旧

社会

[ 2013年 10月 11日 金曜日 16時41分 ]

 JR東海は10日、台風18号の影響で発生した土砂崩落により、9月16日から運休していたJR飯田線の門島駅―唐笠駅間で25日ぶりに運転を再開した。当初は復旧に3カ月程度を要すると見込んでいたものの、想定していた橋梁付け替えの必要性がなかった。代行バスで通学していた阿南高校の生徒ら利用者からは安どの声が漏れた。

 台風の影響で、泰阜村の中部電力米川発電所近く、胡桃橋梁や胡桃沢第二トンネルの区間で9月16日に崩落が発生。約500立方メートルの土砂が同発電所の施設の脇から線路上に流入し、同橋梁上部やトンネル内部を含めて、長さ40メートルにわたって堆積した。

 直径1メートルを超える巨石も複数落下していたため、同社は当初、橋梁部の付け替えが必要と想定。土砂の撤去を進め、詳細な調査をしたところ、鋼鉄製の橋梁に大きな損傷がなかったため、土砂撤去を完了させて10日から全線の運転を再開した。

 17日以降は1日20往復のバスによる代替輸送を行っており、通学・通勤者らを中心に1日400―500人が利用していた。

 10日は始発列車から通常ダイヤで運転を再開。通学の阿南高生が下車する同村の温田駅では、午前8時過ぎに高校生らを乗せた上下線が到着し、日常のホームの姿を取り戻した。

 飯田市から通っている2年生の女子生徒(17)は「早く再開して良かった。飯田線の大切さをあらためて感じた」。電車で30分の通学時間が代行バスで1時間掛かっていたという1年生の女子生徒(15)は「バスに比べて所要時間が短いので、復旧して安心した」と話した。

 代行バスの運転期間中、阿南高は午前の授業時間を短縮して対応。10日から通常に戻した。

 同社は「利用者に不便をかけており、一刻も早い復旧を目指してきた。今後とも安全・安定輸送に努める」とコメント。飯田線の交通や交流の要と位置付ける天龍村の大平巖村長は「通勤通学者が多く、村民は大変な思いをしたが、早期復旧ができて本当に安心した。感謝したい」と話していた。

  

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