高森町のたかもりカヌークラブ(松崎愉会長)は12日、初心者を対象にしたカヌー教室(全4回)の初回講習を高森南小学校プールで開いた。最終回の6月2日に天竜川で行うカヌーツーリングに向け、6人が基本を学んだ。
カヌー愛好者を増やそう―と平成の幕開けとともに始め、25年目。ことしは小学生を含む飯田下伊那の男女7人から申し込みがあった。
カヌーの構造やこぎ方、救命具について説明したメンバーは「沈没して流されてもパニックに陥らず、自分の身を守ることが大事。浮力のあるパドルにつかまって障害物を除けながら、岸にたどり着いて」などと指導した。
飯田市北方の男子児童(11)は「少し難しいかもしれないけど、早く覚えて川を下りたい」と、父親(43)と一緒に参加し、プール内で初めてカヌー操作を体験。メンバーから「うまいうまい、上手だよ」と声を掛けられた。
松崎会長は「陸から見た天竜川は見慣れているが、水の上から見た景色もまた素晴らしい。南信州に住む人に、カヌーを通じて地元の良さを実感してもらえたら。子どもにとってもこの体験は先々生きてくる」と話していた。