バンクーバー冬季パラリンピックのアイススレッジホッケーで銀メダルを獲得した吉川守さん(40)=飯田市三日市場=の健闘を祝おうと、勤務する中部電力飯田営業所(同市吾妻町)の有志ら30人が31日、祝勝会を市内で開いた。
吉川さんは2007(平成19)年3月から、同営業所料金課の検針員として勤務する。年度末恒例の慰労会に合わせ、料金課の同僚が企画した。
同僚の多田啓子さん(49)から花束を受け取り、満面の笑みを浮かべた吉川さん。あいさつに立つと、同僚らが寄せ書きし、大会にも持参したという日の丸を掲げて「試合会場へ向かうたびに励まされました」と感謝した。
参加者は「感動をありがとう」と記したボードの前で吉川さんと一緒に記念撮影をしたり、銀メダルを順番に首に掛けるなどして感触を確かめていた。酒井憲夫所長(57)は「我々に夢と希望を与えてくれた。同じ職員として誇りです」と話した。
過去3大会連続で5位だった日本は、1次リーグA組を2勝1敗で切り抜け準決勝へ進出。準決勝では前回トリノ大会覇者のカナダを破る金星を挙げた。決勝で世界ランキング1位の米国を相手に健闘したものの0―2で敗れて準優勝、銀メダルとなった。