飯田市に本拠を置く自転車のクラブチーム「かぶちゃん農園・ボンシャンス飯田」は10日、2010年シーズンのチーム体制と、新しいチームジャージを発表した。ロード部門は、トライアルに合格した3選手を迎えた9人で臨み、チームとしては11年のツアー・オブ・ジャパン参戦を目指す。
同市川路の天竜川総合学習館かわらんべで発表会を開き、福島晋一代表らが新たな体制やレースのスケジュールを説明した。
ロード部門の実業団チームは、伊藤隼人(22)=三重=、近藤良亮(21)=愛知=、水野貴行(19)=同=の3選手が加わり、9人で構成する。うち4人を3月中に本場のフランスに派遣。ほか5人は飯田を拠点に練習し、国内の実業団レースなどを転戦する。
トラック部門も置き、所属する競輪選手ら5人がボンシャンスのジャージを着て大会に出場する。
新ジャージは、新スポンサーとなったかぶちゃん農園の主力商品で、南信州特産の「市田柿」をイメージしたオレンジ色を基調にデザインした。同席した同社の鏑木武弥社長は「柿色のように鮮やかに、活躍してほしい」とエールを送った。
また、地域の育成グループを主体に、地元出身の次世代選手を育てるユース・キッズ部門を発足することを発表。市の台湾プロジェクトの縁で、台湾観光協会がサブスポンサーに就いたことも報告した。
福島代表は「2011年のTOJ参戦を目標に足場を固める年にしたい」と決意。昨年、ツール・ド・フランスに出場した新城幸也(フランスヴイグテレコム)を引き合いに、「飯田発、ツール・ド・フランス行きの片道列車で選手を育てたい」と語った。
4月には天龍峡で、市民参加型の自転車レース「クリテリウム」の開催を計画している。