東京五輪・パラ五輪が一年程度延期に

スポーツ

[ 2020年 3月 25日 水曜日 15時49分 ]

 安倍晋三首相は24日夜、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と電話で協議し、7月24日から開催予定だった東京五輪・パラリンピックについて、1年程度延期することで合意した。その後に開かれたIOC理事会でも正式承認された。五輪の延期は史上初めて。

 電話協議で、首相とバッハ会長は東京五輪・パラリンピックについて中止はないと確認。1年程度の延期と、遅くとも2021年の夏ごろまでに開催することで合意した。大会名称の「東京五輪・パラリンピック2020」は維持する。

 安倍首相は協議後、記者団に対し「新型コロナウイルス感染症の広がりを見る中、年内の開催は難しいと判断した」と説明。「会場などの対応について調整していくことになる」と述べた。

 五輪・パラリンピックの関連施設に村産の木材を提供し、地元木材を使った手作りハンガーをアスリートに届けるプロジェクトを展開している天龍村の永嶺誠一村長は「開催延期は残念だが仕方がない。五輪は誰もが望む万全な形で行ってほしい。木材を提供した選手村施設が無くなるわけではないので、村産材をPRできる期間が延びたと受け止めたい」と話していた。

「安全のため仕方がない」
飯伊の聖火リレーランナーら

 五輪延期が決まったことを受け、大会組織委員会は26日に福島県で始まる予定だった聖火リレーについて、実施を見送るとした。新たな大会日程に合わせ、改めて日程を調整して決めるといい、既に選ばれたランナーは優先的に参加できるよう配慮するとしている。

 県教育委員会スポーツ課によると、24日夜に大会組織委からメールで連絡があったといい、担当者は「詳しい説明はまだ受けていない。我々も報道されていること以上のことは把握していない」と話した。

 長野県での聖火リレーは全国4番目、4月2・3日に14市町村で実施される予定だった。飯田市は2日目のスタート地点で、上郷小学校グラウンドを出発し、中心市街地の「りんご並木」などを経由して県飯田合同庁舎に到着するルートを計画していた。

 ランナーに選ばれていたソウル五輪・競歩代表の酒井浩文さん(54)=豊丘村神稲=は「まだ正式な通知は受けていない」としつつも「新型コロナが流行している状況の中、(大会の延期も含めて)安全が第一なので仕方がない」と冷静に受け止めた。飯田市上郷別府の安藤民平さん(43)は「安全に落ち着いた状態で行った方が本来の趣旨に合う。1年後、ランナーも観客も思い出に残るイベントになれば」と話していた。

◎写真説明:聖火リレーのルートになっていた飯田市のりんご並木

  

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