飯田市上村、南信濃地区を舞台にした「チャレンジマラニック2011in遠山郷」(実行委員会主催、南信州新聞社など後援)が23日に開かれた。あいにくの雨模様となったが、ことしは県外者を中心に過去最高の160人が出場。南信濃和田のかぐらの湯を発着点に同地区木沢や上村上町、同下栗などをめぐる40キロと50キロのコースで健脚を競った。
タイムや順位のないマラニックは、マラソンとピクニックを合わせた造語。楽しみながら走るのが遠山郷のマラニックの特徴だ。
ことしのコースは木沢の小嵐神社や下栗の里に登る標高差が600メートルの山あり、谷ありの厳しいルート。選手たちはTシャツやスポーツウェアの上から雨かっぱを着たり、ごみ袋を雨具がわりにしてスタートし、呼吸を整えながら、つり橋をわたったり、石段を上ったり、坂道を駆け上がったり。思いおもいのペースで遠山谷を走り抜けた。
数キロごと、14会場に設けられた給水地点では、地元のボランティアたちが飲料や食べ物を提供。住民らがしし鍋や餅などの郷土食をふるまったり、標高1000メートルの下栗では遠山中学校1年生がかき氷をランナーたちに提供した。
ことしもテーマに「交流」を掲げて、住民をあげての運営を進めた。沿道からは多数の住民が応援する場面もあった。