遠山郷と呼ばれる飯田市上村、南信濃地区を舞台にした「チャレンジマラニック2011in遠山郷」が18日に開かれた。県外者を中心に133人が出場し、南信濃和田のかぐらの湯から同地区木沢、上村上町、同下栗、梨元ていしゃ場を経てかぐらの湯に戻る55キロのコースなどを熱走。住民らも密接に関わり、声援を送ったり、給水地点で郷土料理を振る舞い、大会を盛り上げた。
タイムや順位のないマラニックは、マラソンとピクニックを合わせた造語。楽しみながら走るのが遠山郷のマラニックの特徴だ。
コース設定は標高差が700メートルに及ぶ、山あり、谷ありの厳しいものだが、数キロごとに設けた給水地点で地元のボランティアたちが飲料を提供したり、しし鍋やこんにゃく料理など自慢の地元料理を振る舞って出場者たちの背中を押した。
選手たちはTシャツやスポーツウェア、法被など、思いおもいの服装に身を包み、遠山谷を走り抜けた。
つり橋をわたったり、石段を上ったり、坂道を駆け上がったり。住民らと交流を深めながら、ゴールを目指した。
ことしもテーマに「交流」を掲げて、住民をあげての運営を進めた。沿道からは多数の住民が応援する場面もあり、里が活気で溢れた。