飯田市上郷黒田の野底山森林公園で11日、「ノルディックウオークとポールウオーク」の体験会が開かれた。30人が参加し、専門家から2本のポールを使った歩行運動を学んだ。
同市鈴加町のNPO「伊那谷ノルディック&ポールウオークステーション」が体験会として企画。公園が協力した。
ノルディックウオークは、ポールを手に歩くことで姿勢を正し、下半身だけでなく上半身の筋肉も使う運動。ひざへの負担が軽減され、欧州ではウオーキングよりも一般的という。
講師を務めた同NPOのインストラクター、原科正明さん(67)は、2本のポールを前に突き出し、体を引き寄せるように歩く方法などを説明。体全体の9割の筋肉を使うため、ウオーキングに比べて運動効果を向上させられるとしたほか、園内の草木の紹介も行い、参加者たちを楽しませた。
公園側は「野底山公園をノルディックウオークの舞台に」と、今回の体験会をきっかけに、定期化を構想。新年度はPRなどで同NPOの支援を行う方針だ。
原科さんは「野底山公園は多彩な自然が楽しめるのが魅力。今後はさまざまなコースを開発していきたい」と話していた。