阿智村の阿智中学校は19日、元全日本代表の斎藤真由美さんを招きPTA講演会を開催した。終了後は、今年全国大会に出場した同校女子バレーボール部との交流会も開催。実戦を見据えた練習方法とともに、練習に臨む気持ちの持ち方などを指導した。
同校は、一昨年の村制60周年記念から「生徒に夢を与えよう」とPTA講演会に著名人を招いて3年目。初年度は柔道日本代表の古賀稔彦さん、昨年は野球の川上憲伸さん、今年は斎藤さんを招いた。
講演会では「夢に向かって」と題し、斎藤さんのバレーボール人生を聞いた。けがなどさまざまな困難を乗り越え、ボール一個一個に魂を込めて打ち込む姿、厳しい環境に身を置いて夢をかなえる姿を伝えた。
講演後の交流会には、引退した3年生を含めて14人の部員が参加。斎藤さんは、ボールを使ったウオーミングアップから、トスやレシーブ、スパイク、ブロックなどのさまざまなトレーニング方法を伝授した。
常に試合を想定するようアドバイス。ボールを上げた後はいったん下がって全体を見ること、後ろに下がる時も常に相手コートを見ることなどを指摘した。「優勝を懸けた最後の1点だと思って」と激を飛ばした。
短時間ながらも「仲良しの楽しさと厳しい楽しさは違う」「ハートでボールをつないで」「気持ちを言葉にすることが大事。自信を持って」「全国に出場する練習でなく、全国で結果を残す練習を」などとたくさんの思いを部員に伝えた。