阿智村伍和出身でバルセロナ五輪競歩代表の園原健弘さん(47)=埼玉県草加市=を講師に迎えたウオーキング体験会が27日夜、同村の阿智中学校体育館で開かれた。幅広い年代の住民25人が参加し、正しい歩き方やストレッチの方法などを学んだ。
健康増進を目的に、村の公民館と体育協会、総合型地域文化スポーツクラブ「チャレンジゆうAchi」が主催。地域の要望を受け、村が体育館内に設けた1周150メートルのランニングコースを使った。
園原さんは足の運びをはじめとするポイントを説明してから、ランニングコースを歩きながら指導。有酸素運動の効果や、ストレッチの方法なども分かりやすく教えた。
指導後には「ウオーキングにはマッサージとストレッチ、筋トレの効果もある。早朝に起きてジャージに着替えて…となるとしんどいから、日常生活に正しい歩き方を取り入れて」とアドバイス。「とてもいい施設が出来たのだから、各団体で有効に使って」と呼び掛けた。
参加者は「短い時間ながら充実した指導を受けられた。なんらかのかたちで有酸素運動を続けていきたい」と礼を述べた。
園原さんはスポーツジムを経営しながら、自治体や企業のウオーキングの講師、靴メーカーの開発に対するアドバイス、執筆などの活動を展開中。郷里の健康づくりとスポーツ振興については「これからも積極的に協力していきたい」と笑顔で話した。
チャレンジゆうAchiは6月からウオーキングをメニューに加え、隔週で開講する。